森の神様
森の巨人たち100選
巨木「森の神様」は、林野庁が全国の国有林からえりすぐりの巨木を集め選定した「森の巨人たち100選」の一本。
美瑛町と東川町から、天人峡温泉へ向かう途中の忠別川沿いにある松山林道。
旭岳方面の分岐点から3.5㎞ほど走ると右手に「森の神様」の案内板が目につきます。
砂利道の林道を(フラットなダート)400mほど進み進入禁止の案内の手間で車を止める。雪のない季節なら四駆でなくとも普通乗用車でも大丈夫です。
そして車を止めたすぐ左手前方にその巨木がありました。
地上2~3m付近から発生した3本の主木が円形に合体して、ひとつの株を 形成している。
平成10年にボランテイア団体が森林整備事業を行った際に、参加した地元小学生が、その大きく神秘的な姿から「森の神様」と愛称 がつけられ広がった。
この場所は大雪山国立公園のなかでも美瑛町の最も奥地となり、近くには「日本の滝100選」の一つ「羽衣の滝」、また東洋のナイヤガラとも呼ばれる敷島の滝があります。
データ
指 定:森の巨人たち100選
指定年月日:2000年4月
所在地:北海道上川郡美瑛町忠別:美瑛町胡桃沢(くるみざわ)
上川中部森林管理署国有林内
樹 種:カツラ
幹周り:11.51m 幹周(実測) 11.4m
樹 高:31m 樹高(実測) 24m
胸高直径:360cm
推定樹齢:900年
樹勢等:大枝枯損も健全
連絡先: 森林管理署北海道森林管理局 上川中部森林管理署
電 話:0166-61-0206
全国にある1,000年近い歳月を生き抜いた巨木。
木に対する信仰のとくに深い日本。
その国で生まれたものとしてその神秘的な力をひしひしと感じづにはいられません。
この大雪山西麓に佇むカツラの巨樹は、大雪山に源流を持ち、人跡未踏の中を流れ下ってきた忠別川がようやく人里に遭遇するあたり、原始の森の中にカツラの巨樹たちがひっそりと息づき、その中の一番大きなまさに神にふさわしい一本の木が、この森の神様。
訪れる人は少ないようですが、気軽に近くまで行くことができる巨木としては珍しい一本です。
神様の表情
現在は、美瑛町と東川町を含む7団体で協議会を設置し保護活動を展開しています。