先住の民アイヌの歴史と文化
水や獣・虫や器物に化身した
神々がひしめく荘厳な世界
人びとは祈りとともに生きてきた
北方民族の世界
アイヌは、固有の言語や宗教をもち、北海道・サハリン南部・千島列島などに先住してきた人びとです。
この上川盆地にもペニウンクル(川上の人びと)と呼ばれるアイヌがくらしてきました。
弥生時代以降、大陸から渡来人と混交していった本州の人びとに対して、アイヌは縄文人の血をより濃く受け継いでいると考えられています。
フチに聞くアイヌの物語
1階展示場では、大陸や日本などと活発な交易をくりひろげ、複雑な社会を生みだしてきたアイヌの歴史と多くの民族資料、さらに文化の伝承を創造に取り組む今日の上川アイヌの姿を紹介しています。
出典:【 旭川博物館 (Asahikawa City Museum)】
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永山屯田兵屋 (市指定有形文化財) ※1
陸軍省標準型といわれた兵屋は、明治23年に永山地区、翌24年に東旭川地区に各400戸建築された。
6畳・4.5畳の和室に炉を設けた板の間、土間という構造で厳寒の地旭川で暮らしていました。
北方民族資料 (必見!)
旭川市博物館が誇る世界的にも有数のアイヌ資料(サハリン・大陸の先住民資料を含む)コレクションの一部が展示されています。
大半は近現代に作られたものと思われますが、残念ながら収集年など詳しいことは不明。
博物館が収蔵している貴重な北方民族資料を公開
旭川市博物館では,以前からアイヌの人々をはじめ,北方民族と呼ばれる人々の伝統的な生活資料を公開展示してきました。
今回のリニューアルでは,これまで以上に多くの資料を,より系統的に展示公開します。
北海道のアイヌやサハリン・アイヌ,ウィルタ,ニブフと呼ばれる人々の衣料や履物,文様を刻みつけた木製の皿や器,祈りや儀式に使った道具,そして楽器にいたるまでの資料を展示します。
また,子守具なども展示し,これらの道具を使っていた人々の「思い」が観る者に伝わるように工夫をしています。
* 同館はもともと「河野コレクション」など北方民族関係の資料を所蔵。
出典:【 旭川博物館 (Asahikawa City Museum)】
参) 国内4大アイヌコレクション
* 河野コレクション(旭川市博物館所蔵:1759点)は、児玉コレクション(白老町アイヌ民族博物館所蔵:2263点)、馬場コレクション(函館市博物館所蔵:758点)、土佐林コレクション(早大所蔵:65点) とともに、国内4大アイヌコレクションといわれています。